童話は老人で成り立つ
お疲れ様です。日々、なにもしてなくてもとにかくお疲れ様です。
『KILA』が終わり、少し大学の勉強に追い付こうとしてる高木です。休憩がてらブログの更新です。
また前のようにお芝居の昔ばなし。
以前、小学校の学芸会でやった『人間になりたがった猫』が僕の初めてのお芝居だと書きましたが、違いました。最近思い出しのですがもっと前にやってた。
幼稚園の時、『おおきなカブ』やりました。ふと思い出しました。なんなら主役でした。おおきなカブを引き抜くおじいさん役。
それくらいの頃の記憶なんて特に曖昧なんですが、はっきり覚えてるのは主役はダブルキャストどころじゃなかった、セブンキャストくらいでした。
おじいさん役の子、7人いましたから。しかも幼稚園の発表会、当然1ステしかありません。さてどうしたものか。
1ステでシーンごとにおじいさん役を交代すればいいんです。すごい。これなら皆主役、皆おじいさんだ。
ちなみにおばあさん役もそんな感じです。
曖昧な記憶を更に手繰り寄せれば、僕は数多く存在するおじいさんの中でも、カブを引っこ抜くことを決断するおじいさんを任されていた気がします。
おじいさんの人生のターニングポイント、いま思えば一番おいしいシーンですね。いや、いちばんおいしいのは引っこ抜くシーンか。
そう、問題はカブを引っこ抜くシーン。クライマックスです。親御さん達はきっと我が子にこそカブを引っこ抜いて欲しいと思うじゃないですか。
そこで幼稚園側の全てを丸く納める発想もすごかった。
今までのおじいさん役おばあさん役、全員集合です。
これは熱い。各シーンを担当していたじじいばばあが最後のクライマックスで集結して力を合わせます。
今思うとこれはすごい。字だけみると仮面ライダーの映画版みたいだ。世界観なんてどうでもいい、歴代主人公が集まれば強いぜ!みたいな。
なにごともなかったかのように集まった老人の集団は力を合わせておおきなカブを引っこ抜きます。
そんな感じでした。これがおそらく、正真正銘僕の初舞台。たぶん。
こんな発想、逆になんか活かせないかなとか思ったりしたんですが、難しいんですね。
お芝居には、シリーズ物との相性がかなり悪いという弱点もあります。
連続ドラマみたいに、毎週劇場に通って観るお芝居とか楽しそうだけど、身体が疲れちゃいますもんね。楽しそうだけど。
読んでくださってありがとうございます。シングルキャストで主役、そんな日が来ることを願うことも大事だけど、主役は一人じゃなくてもいいのかもしれません。
ではまた。願わくば僕の卒業を応援してください。