今日を高木の日とする。

Twitterでは字数が足りないことを中心に、自分語りでもしようかなと思ってます。もし記事を読んで役者としての僕に興味を持っていただければ幸いです。

『MONO MOON』を観て

今日は初めて、観劇の感想をブログで書いてみようかなと思います。

荻窪小劇場にて、teamザイロコーパ『MONO MOON』
というお芝居を観てきました。

宇宙飛行士を名乗る男の話。変わり者でしたが、好きな事、宇宙について語るときの彼はまさしくホンモノ。

人を惹き付けるなにかがある人っているものだと思います。今回のお話の男はまさしくそんな感じ。
それでも、どんな人間もマイナスの感情を持ってるわけで、常に温厚で笑顔の彼だって色々抱えて悩むわけです。

あらすじ紹介もしたいところですが、どうもまとまりきらない気がしますので、よりまとまりきらない今の考えを書いてみます。

環境に恵まれてても、そうでなくても、間違いなく誰もが何かで悩むものなんだって思いました。物語の主人公は悩むものです。悩んだ結果とかその過程がそのままお話になる。

舞台で見た男は、その結果として今いる場所ではないどこか遠くへ行くことを選択します。

うーん、どうだろうなと観たときは思いました。遠くへ行くことで楽になるのかと。誰だって自分がいない場所へ行くことはできないんじゃないかと。
お芝居を観る側のわがままというか、主人公に立ちはだかる困難は見事に打ち砕いてくれるものだって思い込んでいました。
でも、そうじゃなかったと思います。遠くへ行くことはその瞬間で見れば逃げに近いかもしれませんが、長い目で見ればただの移動。悩みに対する結果とはまだまだ言えなかった。
お芝居の最後、男は長く歩いた結果きっと自分がずっと行きたかったとこまで帰ってこれたんだと思います。

ちょっとポエミーですが、周回軌道上にいればどれだけぐるぐる歩き回っても同じところにたどり着けるものです。

そんなことを観て思いました。他にも具体的にお芝居として良かったところ、いっぱいあります。
でもそれ以上に僕が今日観れたのは、一人の男の足跡でした。

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