今日を高木の日とする。

Twitterでは字数が足りないことを中心に、自分語りでもしようかなと思ってます。もし記事を読んで役者としての僕に興味を持っていただければ幸いです。

ギャートルズみたことない

お久しぶりです。最近は大学の試験でどうもバタバタしておりました。高木です。ちょっとだけ試験勉強に間ができたので、とりとめもない思いで話でも書かせてください。

小学校の時、学習発表会とかいうイベント事がありました。学年事に合唱なり演劇なり作って保護者に見せるやつです。

僕が小学校三年か二年か四年か、記憶はほんとに曖昧なんですが、僕のクラスは演劇をやることになりました。いま思うと人生で二回目とかの舞台です。人生初舞台は幼稚園の発表会『大きなカブ』おじいさん役でした。

演目は当時の担任の先生が決めてくれて
『人間になりたがった猫』をやることになりました。
猫ちゃんが人間になっちゃってなんやかんやあって友情の大事さを知る完璧なハートフルストーリー。

子供心ながらにそのお話の綺麗さというか、温かさみたいなのが気に入ってた覚えがあります。

学年別の出し物だったので、もちろんメインの役は大オーディションバトル。当時の僕は、主人公の猫ちゃんが人間になってからの初めての友達にしてめちゃくちゃいい奴、ちょっとお茶目な相棒みたいなキャラの役がやりたかった。

でも小学生ってそういう役けっこうみんな好きなんですね。オーディションには落ちちゃって、僕の役はただの町の肉屋になりました。
セリフはたしか「うちの肉が一番だい!」みたいなのの一言だった。めっさ悔しかったのか配役決めてからの練習時間のほとんどはいじけてました。

そもそも肉屋がどんな感じで話に絡んでたのかも覚えてません。セリフから察するに、さぞ自己主張が強い肉屋だったんだと思います。

たしか片手には調理済みの肉みたいな小道具もってた。なんか典型的な骨付き肉。生肉じゃないのよ、ギャートルズが食べてるみたいな奴ね。いや、肉屋がもう焼いてある肉片手に持ってなにしてんだ。売れ。

そんな片手に肉持った男が話のメインに食い込むのは難しかった。メインどころか相棒キャラも無理。やっぱ肉持っちゃうとキャラがね、9割食いしん坊だもんね。

でもやっぱりその時からお芝居の雰囲気そのものが楽しくて、本番では渾身の肉屋を演じました。セリフ一言だけど声だけは一番大きく出そうと。

我ながら、なーんかかわいいエピソードだけど、ほんとに悔しかったんだろうなぁ。

でもね昔の僕、きっとそのお話に肉屋は必要だったんだよ。人間になりたがった猫ちゃんはお前のこと覚えてなくても、俺は覚えてるから。みんなの前ではいじけてみせてたけど、影でその一言のセリフを練習しまくってた悲しき肉屋を俺は忘れないから……

そんな感じで、また試験の勉強に戻ります。ありがとうございました。

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